冬季競技ナショナルチーム帯同記録 2021-2022シーズン(5)

query_builder 2021/06/25
トレーナー活動記録
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 今回の合宿帯同では、選手のコンディショニングについて重要な点を改めて考えることができる機会となりました。

 このことについてご報告したいと思います。

繰り返すケガに悩む選手・・・

 機会をくれたのは、昨シーズンからケガを抱え、今シーズンはそれが治りきらずにトレーニングを継続し、新たなケガが出てしまい結果的に練習を一時的に止めざるを得ない状態となった選手でした。

 このような状態となった原因に、ケガに対する選手とトレーナー間の考えに大きな差があったことが挙げられます。

 私や他のトレーナーは、痛み=カラダにかかる無理な負担の現れと考え、その状態でのトレーニングは単にカラダを痛めることにしかならず、十分なトレーニング効果を得られないと考えています。
 
 また、その状態では痛みをかばうため他の部位に痛みを生じるリスクがあると考えています。

 一方、その選手は痛みがあっても動きに支障がないと感じればそれほど大きな問題ではなく、チームのトレーニングをしっかりこなすことで十分なトレーニング効果を得られると考えていました。

 ですから、トレーニングの課題に対してできないことがあると、反復して練習を行いその課題を達成しようと行動していました。
 できない原因に目を向けると言うより、練習量でカバーしていずれできるにようになるといった感じでしょうか。

 私を含めてトレーナー陣はケガを改善したい、悪化させないといった思いで対応しています。選手だってケガはしたくないと思います。

 しかし、選手は強くなるために練習を継続することが重要と思いカラダにかかる無理な負担が続く限りケガは改善せず・・・と、イタチごっこになっていました。

 結果的にトレーナーが提供できるケアもツギハギのようになってしまっていたと感じています。

 この状態からどうやって抜け出していくかを考えた結果、選手にどうやったら競技力があがると考えているのかを直接聞くことにしました。

選手の思いを聞く

 こちらの考えを示しても、根本的な考えや思いに差があれば選手へ届かないため、選手が持つ競技力を上げるコンセプトを聞き、コンセプトを理解した上で、トレーナーとしてできるサポートを考えたほうがよいと思い、選手へそのコンセプトを聞くことにしました。

 今、振り返るとその選手とはケガを中心に情報共有がなされ、一番重要なはずのパフォーマンスが中心となっていなかったと気が付きました。

 選手に実際に聞いてみると明確なコンセプトを示してくれました。そのコンセプトに対してトレーナーの視点でどのようにアプローチするかを考え、選手と共有いたしました。

 選手のコンセプトに対して、身体的に何ができていて何ができていないか、できていない場合はどこで出来なくなるかを、修正エクササイズを組みながらメニューにしていきました。

 そのやり取りの中で選手はできないことをできるまで反復するという思考から、できない理由を分析し、できないポイントをどのように克服するか考えてくれるようになりました。

 そしてチーム練習をこなせないこと=「悪」ではなく、
自分のコンセプトを達成できないこと=パフォーマンスの向上未達成と捉えるような発言が増えてきました。

 この一回の関わりでどこまで変化があるのかわかりませんが、今後、その選手のコンディションがどのようにかわっていくかフォローを続けたいと思います。

 選手のケガを通じて、コンディションを向上するために大切な取り組みが少しわかったような気がしました。

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カラダのメンテ

住所:長野県松本市蟻ケ崎4-9-5 MKビル2F東

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